ブックタイトル食用油脂入門改定3版

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概要

食用油脂入門改定3版

2 しかし、植物油の搾油が本格的に行われたのは、紀元前600年頃ローマ人によってオリーブ油の生産が盛んになった頃とされている。これらのことから、史実に残る植物油の製油法の起源は紀元前600年頃と推測される。2  わが国黎明期のあぶら? 古代のあぶらの利用 わが国でも有史以前に動物性の油脂を利用していたことが推測され、伝説の世界では神武天皇の時代に土器へ魚の油を入れ燃やしたといわれている。記録に残るところでは、3世紀の神功皇后の頃に大陸から搾油の道具が伝わり、4世紀には摂津の国ではしばみ(榛)という木の実から油をとって住吉神社に灯明用として納めたとされている。 奈良時代には油(主にごま油)は税として納めら図表1-1長ながき木搾りの図〔大山﨑〕